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2026年6月から先発薬を選ぶ負担はどう変わる?薬価改定とジェネリックの関係を整理

2026年6月から先発薬を選ぶ負担はどう変わる?薬価改定とジェネリックの関係を整理

2026年6月から先発薬を選ぶ負担はどう変わる?薬価改定とジェネリックの関係を整理

2026年6月から、後発医薬品がある先発医薬品を患者の希望で選ぶ場合の「特別の料金」は、先発薬と後発薬の価格差の2分の1相当に変わります。

これまで薬局や医療機関で「ジェネリックにしますか」と聞かれても、自己負担の差が分かりにくかった人は多いはずです。今回見るべき点は、薬そのものの公定価格である薬価と、先発薬を希望したときに追加で払う選定療養の特別料金が別の仕組みで動くことです。

  • 変更の中心: 後発医薬品がある先発医薬品を希望した場合の追加負担
  • 開始時期: 2026年6月から
  • 対象: 医療上の必要性がなく、患者の希望で先発薬を選ぶケース
  • 注意点: 医師が必要と判断した場合や、後発薬の在庫状況などで提供が難しい場合は扱いが異なる

ここがポイント: 薬代が変わる理由は一つではありません。薬価改定で薬の公定価格が動き、さらに先発薬を希望する場合は選定療養の追加負担がかかることがあります。

目次

何が変わるのか

変更点は、先発薬と後発薬の価格差に対して患者が別に払う「特別の料金」の割合です。

厚生労働省は、後発医薬品がある先発医薬品、いわゆる長期収載品について、2026年6月から「先発医薬品と後発医薬品の価格差の2分の1相当」を特別の料金としています。これは通常の1割から3割の窓口負担とは別に支払うものです。

旧条件と新条件

項目2026年5月まで2026年6月から
特別の料金の考え方先発薬と後発薬の価格差の4分の1相当先発薬と後発薬の価格差の2分の1相当
支払いの位置づけ通常の窓口負担とは別通常の窓口負担とは別
消費税課税対象課税対象
薬剤料以外の費用診療・調剤の費用はこの仕組みでは変わらない診療・調剤の費用はこの仕組みでは変わらない

たとえば、先発薬が1錠100円、同じ成分・規格・剤形の後発薬が1錠60円の場合、差額は40円です。2026年6月からは、その2分の1である20円が特別の料金の目安になります。ここに消費税分が加わり、端数処理でぴったり半額にならない場合もあります。

対象になる人と薬

対象は、後発医薬品がある先発医薬品を、医療上の必要性ではなく患者の希望で選ぶ場合です。

ここでいう先発医薬品は、一般に「長期収載品」と呼ばれます。新薬として発売されたあと、同じ有効成分の後発医薬品が出ている先発薬です。

対象になるかどうかは、主に次の条件で見ます。

  • 同じ成分・規格・剤形の後発医薬品がある
  • 厚生労働省の対象医薬品リストに掲載されている
  • 患者が先発薬を希望している
  • 医療上、先発薬が必要と判断されたケースではない
  • 後発薬の在庫不足などで提供が困難なケースではない

薬局で同じ薬を受け取っているつもりでも、対象リストの更新や薬価改定によって、窓口での説明や負担額が変わることがあります。毎月飲む薬がある人ほど、明細や薬局での説明を確認しておきたいところです。

いつから適用されるのか

2026年6月1日から、特別の料金は価格差の2分の1相当として扱われます。

厚生労働省は対象医薬品リストも公表しており、2026年6月1日からのリストが掲載されています。対象薬は固定ではなく、薬価収載や後発医薬品の状況に応じて更新されます。

薬価改定は別に動く

薬そのものの公定価格である薬価は、診療報酬改定や薬価改定で見直されます。2026年度の薬価制度改革では、後発品上市後5年を経過した長期収載品について、後発品への置換率によらず段階的に薬価を引き下げる方向が示されています。

つまり、薬代の見え方は次の2段階で変わります。

  • 薬価改定: 薬そのものの公定価格が変わる
  • 選定療養: 先発薬を希望した場合、後発薬との差額に応じた追加負担が発生する

この2つが同時期に話題になるため、「薬価が下がるのに自己負担が増えるのか」と感じる場面があります。実際には、薬価の変化と、先発薬を選んだ場合の追加料金は別計算です。

生活への影響

影響が出やすいのは、生活習慣病などで同じ薬を継続して受け取っている人です。

1回あたりの差額が小さく見えても、毎月、複数種類、長期間となると負担差は積み上がります。特に、後発薬との差が大きい先発薬を希望している場合は、2026年6月以降の明細で変化を感じやすくなります。

一方で、全員の薬代が一律に上がるわけではありません。

  • 後発医薬品を選ぶ場合、特別の料金は通常かからない
  • 医師が医療上必要と判断した先発薬は、患者希望とは扱いが異なる
  • 後発薬の供給状況によっては、先発薬を使っても追加負担の対象外になる場合がある
  • 公費負担医療や自治体助成がある場合、実際の窓口負担は制度ごとに異なる

薬局で「先発薬を希望しますか」と聞かれたとき、これまでよりも金額差を確認する意味が大きくなります。

必要な対応

まず確認したいのは、自分が受け取っている薬が対象になるかどうかです。

薬の名前だけで判断しにくい場合は、薬局で次のように聞くのが現実的です。

  • この薬は長期収載品の選定療養の対象ですか
  • 後発医薬品にすると、窓口負担はいくら変わりますか
  • 医師の判断で先発薬が必要な扱いになっていますか
  • 後発薬の在庫や供給状況に問題はありますか
  • 次回以降も同じ負担額になる見込みですか

お薬手帳に薬名が残っている人は、次回受診時や薬局で見せながら確認すると話が早くなります。自己判断で服薬をやめたり、飲み方を変えたりする必要はありません。変更を考える場合は、医師や薬剤師に相談するのが前提です。

注意点と誤解しやすい点

「ジェネリックにしないと必ず高くなる」と単純には言えません。医療上の必要性、供給状況、対象医薬品リスト、患者の負担割合、公費制度の有無で結果が変わります。

特に注意したいのは次の点です。

  • 特別の料金は、通常の1割から3割負担とは別に計算される
  • 消費税がかかるため、差額の2分の1だけを見ても実支払い額とはずれる
  • 後発医薬品が複数ある場合、価格差の計算には最も高い後発品価格が使われる
  • 薬価改定で薬価が変わると、差額計算の前提も変わる
  • 対象薬のリストは更新されるため、過去の説明がそのまま続くとは限らない

2026年6月以降に慢性疾患の薬を受け取る人は、薬局の領収書や明細書で「選定療養」や「特別の料金」に関する記載を確認しておくと、次回以降の負担を見通しやすくなります。

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