銀行の振込手数料は今どう違う?メガバンクとネット銀行を2026年5月時点で比較
銀行の振込手数料は、窓口は高止まり、ネットは低額か無料特典つきという差がはっきりしています。
2026年5月8日に各行の公式サイトを確認すると、メガバンクの個人向けネット振込は他行あてで110円〜220円が中心。一方、ネット銀行は99円〜145円、または月数回無料という設計が目立ちます。
- 急いで結論: 1回ごとの安さだけなら、現時点ではみずほ銀行の110円やauじぶん銀行の99円が目立ちます
- 無料回数重視: 楽天銀行、SBI新生銀行、PayPay銀行は条件つき無料回数の使い勝手がポイントです
- 差が大きいところ: 窓口はメガバンクで605円〜990円級が多く、ネットとの開きが大きいです
- 見落としやすい点: 給与受取、会員ステージ、パッケージ契約で無料条件が変わります
ここがポイント: いまの振込手数料は「どの銀行を使うか」だけでなく、「窓口かアプリか」「無料回数の条件を満たしているか」で実質負担が大きく変わります。
変更内容
まずは、個人向けの主要な振込手数料をざっと並べるとこうなります。
メガバンクのネット振込と窓口手数料
| 銀行 | 同行あて(ネット) | 他行あて(ネット) | 窓口の他行あて | 見ておきたい条件 |
|---|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 無料 | 3万円未満154円 / 3万円以上220円 | 990円 | メインバンク プラスの条件次第で無料になる場合あり |
| 三井住友銀行 | 無料 | 3万円未満154円 / 3万円以上220円 | 605円(口座出金)/ 990円(現金) | Oliveで月3回無料、ことら送金は10万円以下無料 |
| みずほ銀行 | 無料 | 110円 | 990円 | みずほマイレージクラブで最大月3回無料 |
メガバンクの中でいちばん目を引くのは、みずほ銀行の他行あてネット振込が一律110円という点です。2025年1月14日の改定で、みずほダイレクトの他行あては3万円未満150円、3万円以上320円から110円に下がりました。
その一方で、窓口やATM現金の手数料は高く、みずほでは同じ改定で窓口やATM現金の手数料が引き上げられています。ここに今の流れがよく出ています。対面は高く、デジタルは安くです。
ネット銀行の主な水準
| 銀行 | 同行あて | 他行あて | 無料特典の例 |
|---|---|---|---|
| 楽天銀行 | 無料 | 145円 | 会員ステージに応じて最大月3回無料。給与・賞与・年金受取で翌月3回無料 |
| auじぶん銀行 | 無料 | 99円 | じぶんプラスのステージで無料回数付与。三菱UFJ銀行あては引き続き無料 |
| SBI新生銀行 | 無料 | 月1〜10回無料、超過後75円〜214円 | ステージで無料回数と超過後手数料が変わる |
| PayPay銀行 | 無料 | 145円 | 給与受取とエントリーで月3回無料。本人名義の三井住友銀行口座あて無料 |
ネット銀行は、単純な最安値ならauじぶん銀行の99円が目立ちます。ただし、SBI新生銀行のように無料回数を多く持てる人ほど有利な設計もあります。月に何回振り込むかで、向く銀行は変わります。
対象者
この比較が特に関係するのは、次のような人です。
- 家賃や仕送りで毎月他行あて振込を使う人
- 給与受取口座と生活用口座を分けている人
- フリマ売上や副業収入を別口座に移す人
- ネット銀行を使っているが、メイン口座はメガバンクの人
- 店舗で振込むことがまだ多い人
逆に、同行あて振込ばかりの人は差が小さめです。今回の差が大きく出るのは、他行あてをどのチャネルで振り込むかの部分です。
開始時期
今回見た手数料は、各行の公式ページを2026年5月8日に確認した内容です。中でも変化がはっきり確認できるのはみずほ銀行で、2025年1月14日に振込手数料を改定しています。
改定の方向はわかりやすく、次の通りです。
- みずほダイレクトの他行あては値下げ
- 窓口とATM現金は値上げ
- 同行あてネット振込は無料を維持
この動きは、みずほだけの特殊例というより、銀行業界全体の傾向として見るほうが実態に近いです。メガバンクでもネット銀行でも、「アプリやネットを使うほど安い」設計が強まっています。
生活への影響
月1回の差は小さく見えても、年間では無視しにくくなります。
たとえば、他行あて振込を毎月2回使う人なら、単純計算でこうなります。
- みずほ銀行のネット振込を毎回110円で使う: 年2,640円
- 楽天銀行やPayPay銀行を毎回145円で使う: 年3,480円
- 三菱UFJ銀行や三井住友銀行で3万円以上を毎回220円で振り込む: 年5,280円
- 窓口で毎回990円かかるケース: 年23,760円
ここで効くのが無料回数です。給与受取や会員ステージの条件を満たしているなら、楽天銀行、SBI新生銀行、PayPay銀行の実質負担はかなり下がります。
一方で、条件を満たしていないのに「ネット銀行だから安いはず」と思い込むと、期待ほど得にならないこともあります。手数料表そのものより、自分が無料条件に入るかどうかの確認が先です。
必要な対応
振込手数料を減らしたいなら、見るべき点は多くありません。
- 自分の振込が「同行あて」か「他行あて」かを分けて確認する
- 月に何回振込むかを把握する
- 給与受取や会員ステージで無料回数が付く銀行かを確認する
- 3万円未満と3万円以上で差が出る銀行かを確認する
- 窓口やATM現金を使っているなら、アプリ振込へ寄せられないか見直す
家賃、仕送り、立替精算のように毎月決まった振込がある人は、無料回数がつく銀行に寄せるだけで効きます。
さらに、10万円以下の送金なら、銀行によってはことら送金を使って無料にできる場面があります。通常の振込と別枠で考えたほうがいい部分です。
注意点
比較記事でいちばん誤解しやすいのは、ここです。
- 「最安手数料」は常に誰でも使える金額とは限らない
- 無料回数は翌月繰越できない銀行がある
- 給与受取の無料特典は、エントリーが必要な銀行がある
- ATMや窓口は、口座出金か現金かで金額が変わる
- ネット銀行は実店舗前提の窓口比較がしにくい
特にPayPay銀行は、給与受取による月3回無料にエントリーが必要です。SBI新生銀行はステージで超過後の手数料まで変わります。楽天銀行は給与・賞与・公的年金の受取で翌月無料回数が付きますが、会員ステージ分との扱いも確認が必要です。
最後に、今の振込手数料をざっくり一言でまとめるなら、「窓口からアプリへ、単発課金から条件付き無料へ」です。次に見るべきなのは、各行がこの無料条件をどこまで拡大するか、そして10万円以下の送金が通常振込からどこまで置き換わるかです。
