クレジットカードの年会費は上がっている?2026年5月時点で見る特典改定と実質負担
2026年5月8日時点で確認すると、クレジットカードの年会費は一斉に上がっているわけではありません。上がっているのは主に上位カードや一部の提携カードで、見落としやすいのは特典縮小や家族カード有料化による実質負担の増加です。
年会費そのものが据え置きでも、空港ラウンジ回数の制限や家族カードの追加費用で、更新後に「思ったより高くなった」と感じるケースは増えています。逆に、利用額条件を満たせば年会費を実質0円にできるカードもまだ残っています。
- 結論: 「全体が値上がり」ではなく、カードの種類ごとに差が大きい
- 実質負担が増えやすい例: ラウンジ特典縮小、家族カード有料化、無料条件の見落とし
- 維持しやすい例: 年会費無料カード、年間利用額で無料化できるゴールドカード
- 確認すべき日付: 新規申込日より、更新月や改定適用日
変更内容
まず押さえたいのは、年会費の改定と、特典改定は別の話だという点です。同じ1万円台のカードでも、負担の増え方はかなり違います。
年会費が上がった例
- Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードは、2025年8月21日以降の新規申込みで基本カード年会費34,100円(税込)になりました。改定前の公式案内では23,100円(税込)でしたが、改定後は特典拡充とあわせて上がっています。
- オリコは2025年12月請求分から、家族カード・メンバーカードの年会費を改定しました。Orico Card THE PLATINUMの家族カードは無料から2,200円(税込)になっています。
年会費は据え置きでも実質負担が重くなった例
- 楽天プレミアムカードは年会費11,000円(税込)のままですが、プライオリティ・パスの無料ラウンジ利用は2025年1月から年間5回までに変わりました。6回目以降は1回あたりUS35ドルです。
- さらに楽天カードの案内では、プライオリティ・パスで無料対象になる施設は国内外の「ラウンジのみ」で、「お食事」「リフレッシュ」「ご休憩」施設は対象外とされています。旅行で使っていた人ほど、価値の目減りが見えやすい改定です。
ここがポイント: 年会費が同じでも、使っていた特典が細ると負担感は一気に増えます。更新前に見るべきなのは年会費の金額だけではありません。
まだ維持しやすいカードもある
- 三井住友カード ゴールド(NL)は通常年会費5,500円(税込)ですが、年間100万円利用で翌年以降は永年無料です。
- エポスゴールドカードは通常年会費5,000円(税込)ですが、招待での入会は永年無料、または年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料です。
- JCBカード Wは年会費永年無料で、少なくとも「年会費が上がる流れ」にそのまま乗っているわけではありません。
対象者
影響が大きいのは、次の人たちです。
- 空港ラウンジやホテル上級会員資格を目当てにプレミアムカードを持つ人
- 家族カードを複数枚追加している人
- 年会費無料条件を意識せず、なんとなく更新している人
- 旅行頻度が落ちたのに高年会費カードを持ち続けている人
逆に、日常決済中心で旅行特典をほとんど使わない人は、高年会費カードの値上げや特典改定の影響を受けやすいわりに、元を取りにくくなります。
開始時期
改定日はカードごとに違います。まとめて見ると次の通りです。
- 楽天プレミアムカードのプライオリティ・パス改定: 2025年1月から順次適用
- Marriott Bonvoy アメックスの年会費・特典改定: 2025年8月21日から新規申込みに適用
- オリコの家族カード年会費改定: 2025年12月請求分から適用
- 三井住友カード ゴールド(NL)とエポスゴールドの無料条件: 現在も継続中
既存会員は「発表日」ではなく、自分の更新月に新年会費が乗るかを見ないと判断を誤ります。Marriott Bonvoy アメックスも、既存会員は更新タイミングで新年会費に切り替わる案内になっています。
生活への影響
家計への影響は、単純な年会費差額だけではありません。
- 楽天プレミアムカードを年6回以上ラウンジ利用する人は、6回目から追加費用が発生します。楽天カードの試算ではUS35ドルを約5,500円相当としており、以前の使い方のままだと旅行1回で体感コストが変わります。
- Orico Card THE PLATINUMで家族カードを2枚持つなら、家族カード分だけで年4,400円の追加です。
- Marriott Bonvoy アメックスのように年会費が上がるカードは、ホテル特典を実際に使わない年には負担がそのまま残ります。
- 一方で、三井住友カード ゴールド(NL)やエポスゴールドのように利用条件で無料化できるカードは、固定費化を避けやすい設計です。
重要なのは、「何円上がったか」より「その特典を自分が年に何回使うか」です。
必要な対応
更新前に確認したい項目を絞ると、次の5つです。
- カードの更新月と、新年会費の適用開始日
- 家族カードを含めた総額の年会費
- ラウンジ、旅行保険、ホテル特典を過去1年で何回使ったか
- 年間利用額で無料化できる条件を達成できるか
- 特典改定後も、そのカードを持つ理由が残るか
旅行特典を目当てにしていた人は、無料ラウンジ回数や同伴者条件まで見直したほうがいいです。反対に、固定費の圧縮が優先なら、無料カードや条件付き無料カードへの整理が効きます。
注意点
最後に、見落としやすい点を短く整理します。
- 年会費据え置き = 実質据え置きではありません
- 同じカードでも、新規会員と既存会員で適用日が違います
- 家族カード改定は本カードより気づきにくく、合計額で効いてきます
- 旅行系特典は、回数制限や対象施設の絞り込みで価値が変わりやすいです
今後の見どころは、年会費そのものの値上げより、高年会費カードの特典がどこまで維持されるかです。次の更新前には、券面ではなく「今年そのカードで得た金額」を一度計算しておくと判断しやすくなります。
