コインランドリー料金はなぜ上がる?2026年5月時点で見る電気代・ガス代・設備更新費の重さ
コインランドリーの料金が上がりやすい最大の理由は、乾燥機と洗濯乾燥機が電気とガスを強く使う設備で、そのうえ機械の入れ替え費用まで重いからです。
2026年5月8日時点で確認できる公開情報を見ると、全国一斉の値上げ日があるわけではありません。ただ、電気料金の賦課金上昇、ガス料金支援の終了、設備更新の負担が重なり、店舗ごとに「洗濯料金を上げる」「100円で回る乾燥時間を短くする」「大型機の価格帯を引き上げる」といった形で反映されやすい状況が続いています。
- 結論: 値上がり圧力の中心は、電気代よりもまずガス乾燥コスト、その次に設備更新費です。
- 見えにくい変化: 「100円のまま」でも、乾燥時間が10分から8分、7分になると実質値上げです。
- 利用者への影響が大きい場面: 梅雨時や冬の乾燥機利用、布団や毛布の大型洗濯乾燥です。
- 確認ポイント: 洗濯料金だけでなく、乾燥の分数、アプリ割引の有無、大型機の料金帯を見たほうが実態をつかみやすいです。
変更内容: まず「いくらくらいか」を見る
コインランドリーは店舗ごとの差が大きく、同じチェーンでも料金帯がそろっていません。だから、値上げを体感しやすいのは「昔より高い」だけでなく、近所の店どうしで料金差が広がる場面です。
WASHハウスの公式案内では、目安として次の水準が示されています。
- 洗濯機は300円から
- 乾燥機は100円で7分から10分
- 洗濯乾燥機は約60分で利用する構成
実際の店舗ページでも幅があります。
- 宮崎中西店: 7kg洗濯300円、10kg洗濯400円、12kg洗濯500円、22kg洗濯800円、14kg乾燥機は10分100円、25kg乾燥機は8分100円
- 倉敷笹沖店: 7kg洗濯400円、12kg洗濯700円、22kg洗濯1000円、14kg乾燥機は12分100円、25kg乾燥機は9分100円
この差が意味するのは、コインランドリーの負担増が「全国共通の新料金表」ではなく、店舗ごとの価格改定や分数調整として現れやすいということです。
ここがポイント: コインランドリーの値上げは、金額表示よりも「100円で回る時間」と「大型機の上がり方」を見ると実態をつかみやすいです。
対象者: どんな人ほど影響を受けやすいか
影響が大きいのは、次の使い方をする人です。
- 乾燥機を週に何度も使う人
- 雨の日に部屋干しを避けて乾燥機だけ使う人
- 布団、毛布、こたつ布団を大型機でまとめて洗う人
- 子どもがいて洗濯回数が多い世帯
- 花粉や黄砂の時期に外干しを避ける世帯
特に乾燥機中心の利用者は、1回100円の見た目が変わらなくても、7分や8分設定になると必要枚数が増えやすく、支払総額が上がります。
開始時期: いつから圧力が強まっているのか
料金上昇の背景は、単月の出来事ではなく、2025年度から2026年春にかけて積み上がっています。
電気料金は2025年度の賦課金が上昇
経済産業省は、再エネ賦課金を2024年度の3.49円/kWhから、2025年度は3.98円/kWhに設定しました。適用期間は2025年5月検針分から2026年4月検針分です。
コインランドリーは照明や両替機だけでなく、洗濯機、乾燥機、換気、給湯まわりまで電力を使います。店舗の使用量は家庭より大きいため、この上昇は無視しにくい固定負担になります。
電気・都市ガス料金支援は2026年3月使用分まで
経済産業省の支援では、2026年1月と2月使用分は電気が4.5円/kWh、都市ガスが18.0円/立方メートル、2026年3月使用分は電気が1.5円/kWh、都市ガスが6.0円/立方メートル値引きされました。
裏返すと、2026年4月使用分以降はその押し下げ効果がなくなるということです。春以降に料金見直しが出ても不自然ではありません。
LPガスは支援の受け方がそろわない
政府の案内では、LPガス使用者への支援は地方公共団体の交付金活用に委ねられています。都市ガスのように全国一律で同じ単価が引かれる形ではないため、LPガスを使う店舗は地域差が出やすいままです。
生活への影響: なぜガス代が効きやすいのか
コインランドリーで負担が重いのは、洗濯より乾燥です。理由は機械の仕様を見ると分かります。
AQUAのコイン式ガス乾燥機「HCD-6147GC」は、都市ガス13Aで41.0kWのガス消費量です。14kgドラムを2段にした大型機で、100円ごとに1分から30分まで設定できます。
同じくAQUAのコイン式全自動洗濯乾燥機「HWD-7177GC」は、都市ガス13Aで12.4kW、標準使用水量は約169Lです。洗って終わる機械ではなく、乾燥工程まで抱えるため、ガス・電気・水道の3つが一度に効きます。
つまり、料金が上がるときの構図はかなり単純です。
- 乾燥機は高温の熱源としてガスを多く使う
- 乾燥時間が長い季節や大物洗いでコストが増える
- 電気料金の賦課金上昇が店全体の固定負担を押し上げる
- 水道代や洗剤代も積み上がる
「電気代だけが原因」と見ると実態を外します。コインランドリーの価格を一番動かしやすいのは乾燥コストです。
必要な対応: 利用者は何を確認すべきか
使う側が見ておきたいのは、単純な税込価格より次の項目です。
- 乾燥機の「100円で何分か」
- 小型機より大型機の単価が急に上がっていないか
- 洗濯のみと洗濯乾燥でどちらが割安か
- アプリ決済や会員割引があるか
- 布団コースや毛布コースの料金が別建てか
WASHハウスのように、店舗によってスマホ決済の割引キャンペーンを出している例もあります。値上げ局面では、通常料金を上げつつ、アプリや特定曜日で割引する運営が増えやすいので、現金利用だけで比較すると高く見えることがあります。
注意点: 設備更新費はあとから効く
エネルギー代ほど毎月見えませんが、長く効くのが設備更新費です。
AQUAの業界向けコラムでは、コインランドリー機器の法定耐用年数を13年と説明しています。実際には故障やリニューアルの都合でそれより早く入れ替えることもあります。
しかも機械は安くありません。公開されている販売価格の例では、コインタイマー内蔵の小型ガス乾燥機でも20万9000円から23万3200円、大型のコイン式ガス乾燥機では66万円から178万円台(税抜)の例があります。ここに設置工事、排気、ガス工事、搬入費が重なります。
このため、オーナー側は次のどれかを選びやすくなります。
- 料金を上げる
- 乾燥時間を短くする
- 大型機だけ強めに値上げする
- 割引をアプリ限定に切り替える
利用者から見れば別々の変化でも、元をたどると設備を維持するための費用回収です。
今後の注目点
2026年5月時点では、コインランドリー料金が全国一律で改定されたわけではありません。ただ、見るべき材料はそろっています。
- 2025年度の再エネ賦課金は前年度より上がった
- 2026年1月から3月の電気・都市ガス支援は終了した
- 乾燥機はもともとガス依存が強い
- 設備更新には数十万円から百万円超の負担がかかる
近所の店で「100円のままなのに乾燥が短い」「布団コースだけ高くなった」と感じたら、それは偶然ではありません。次に見るべきは、掲示された改定額よりも、乾燥分数と大型機料金がどう動くかです。
参照リンク
- WASHハウス サービスサイト 料金と時間の目安
- WASHハウス 宮崎中西店 料金例
- WASHハウス 倉敷笹沖店 料金例
- 経済産業省 2025年度の再エネ賦課金単価(3.98円/kWh)
- 経済産業省 2024年度の再エネ賦課金単価(3.49円/kWh)
- 経済産業省 2026年1月から3月使用分の電気・ガス料金支援
- 資源エネルギー庁 エネルギー価格の支援について
- AQUA コイン式ガス乾燥機 HCD-6147GC 仕様
- AQUA コイン式全自動洗濯乾燥機 HWD-7177GC 仕様
- AQUA コインランドリー機器の耐用年数は何年?
- 日本コインランドリー販売 小型ガス乾燥機 RDTC-60CT 価格例
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- ランドリークィーン コイン式ガス乾燥機 価格例
